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島巡り ③  蛸の島~日間賀島~
 
 三河湾の島シリーズ最終章。今回は日間賀島であります。

 いつもより一時間遅れで出発。見事な秋晴れとなりました。

 先週と同じように赤電に乗って、河和駅まで向かった。ちょうど、着いた時間は、お昼前。

 船の時刻表を見ると、驚き。

 12時台に便がない。しかも、1時台は、35分発。(ちゃんと、確認すべきやったな)

 ところがどっこい。ちょうど、師崎港行きのバスが目の前に止まっているではないか。(これはこれに乗れということか)

 まもなく出発のようで、飛び乗った。

 日間賀島や篠島に行くには、河和港と師崎港の2通りの方法がある。今回は、どうやら師崎から乗ることになりそうだ。

 飛び乗ったバスは、美しい海岸線に沿ってゆっくりと景色を流していく。時おり、バスのドアの開け閉めが原因と思われる潮風が車内に漂い、生まれ故郷の匂いを感じざるを得ない。

 バスを乗り降りする乗客は、やはり老人ばかり。声をかけあう面々もおり、車内は和やかな空気に満ち溢れていた。

  以前から気になっていたのだが、海から半島に見える高層マンションらしきものが、やがて目の前に見えてきた。

 ちょうど、小さな魚の拠点、大井港の辺りだろう。港から突き出た小高いところにそれは鎮座していた。いわゆる高層リゾートマンションである。

 しかし、周りの雰囲気からすると、なんか場違いな気がしてならない。(こんな不便なとこに作ってどないすんねん)

 さて、バスはまもなく師崎港に近づきつつあった。この港は、名古屋の水槽的存在なので、やたらと広い。

 車内アナウンスが師崎東や師崎西など言うが、どこで降りていいのわからない。とりあえず、終着まで乗っていることにした。

 着いた先にちょうどフェリー乗り場がどんと構えていた。(こりゃ大きいやん)

 中に入って時刻表を確認すると、ちょうど2分前に高速船が出ていた。しかし、30分後に次の便がある。

 師崎港は、河和港よりも船便数が倍ほどあり、意外と便利なのだ。

 今回は、日間賀と篠島の両島を回ろうと計画していた。しかし、周遊チケットを買うと、またここに帰ってこなければならない。ここから、名古屋方面に向かうのは、結局河和まで行くわけだから、船の帰りは、河和に出来ればしたい。とりあえず、チケット売り場の太っちょのご婦人に声をかけた。

 「すみません。周遊券を買いたいんですけど、帰りが河和にできませんか?」

 そして、少しめんどくさそうな表情を浮かべ、

 「周遊チケットだと、ここに戻ってこないといけないので、それは無理ですね。片道を買うしかないです」(やはりそうか)

 ならば、ここから名古屋方面に帰る手段をもう一度確認すべく、外に出てバス停に残っていた先ほどの運転手に聞いてみた。

 「すみません。ここから名古屋方面に行く手段は、何がありますか?」

 「そうだねえ。さっきお宅が乗ってきたバスの逆と、後は中部国際空港行きかな」

 「その空港行きでも行けるんですね」

 「でもね。予約制なの」(エッ!)

 「途中で乗れなくなる可能性があるから、全席予約しないと乗れないんだ。しかも、最終が2時だからねえ」(なんじゃそりゃ)

 あえなく撃沈。

 「やはり、帰りは河和行きに乗るのがいいと思うよ」

 「そうみたいですね。どうもありがとうございました」

 その後、トイレを簡単に済ませ、片道日間賀島を買って、フェリー乗り場辺りを徘徊した。

 ちょうど上空を見上げると、大きな筋雲が青空の中で真一文字のように描かれているではないか。さっそく、活動開始。

 バックから広角レンズを選択し、開放を絞って写していく。雲を背景にいろいろな角度、いろいろな構図でシャッターを切っていった。

 やがて、出発時間のアナウンスが流れたので、フェリーに乗り込んだ。

 乗り込んだ船は、河和港発のものより、かなり小さめ。(何でやろ。こちらのほうが利用者多いのに)
 
 5・60人ほどの乗客を乗せていざ出航!

 さて、本日は晴天ではあるものの、風が強いであります。よって、波もけっこううねっております。

 船も小さいせいか、時より大きな浮遊時間を体験。(少し焦るやん)

 少し高波のせいもあるのか漁に出ている船も前回に比べて少ないように見える。

 そんなことを考えながら、10分もしないうちに日間賀島に着いてしまった。(ちか)

 日間賀島は、三河湾の島の中で人口が最も多い。しかも、蛸で有名でかなり人気の島である。たいていの乗客は、篠島よりもこちらの島で乗り降りをする。そんな蛸島にとうとう上陸した。

 蛸島に来てタコを食べないわけにはいけない。そんなことで、今日の昼食はタコ料理と決めていた。さっそく、ヒトの多い食堂を見つけ中に入った。

 お品書きを見てみると、ありました。タコブツ定食。さっそく注文した。

 出てきたタコブツ定は、意外と質素でがっかり。(これで950円も取るんかよ)

 文句を言いながらも食していると、周りの客には、どうやらかき揚げ丼あるいはかき揚げ定食を食べてる人が多いことに気づいた。

 ひょっとして、この店はタコをかき揚げにして出しているのかもしれない。溜飲の下がる思いだが、すべにお腹は満足になりつつあった。(また、今度やね)

 昼食を済ますと、サンセットビーチの方に向かってみた。ちょうど、ビーチの奥の方に立派な枝を携えた黒松を発見。すぐさま足を運ばせた。

 堤防わきにある黒松があるため、水面を颯爽と走り抜ける船と共に撮影していく。それを終えると、堤防沿いにゆっくりと歩いていった。

 ちょうど、堤防下に降りられる箇所があった。そこには、波風によって削られた石が散乱していた。思わず、その滑らかな形状に興奮し、シャッターを数々切っていった。

 その後、堤防に登ると、大きな船着場が見えた。所々で、作業をする猟師の面々が顔を覗かせる。絶好の被写体だ。

 船着場を回っていると、何やら壷を磨いているおじさんを発見。声をかけてみた。

 「すいません。それもしかしてタコの壷ですか?」

 帽子を被ったいかついおじさんが、手を止めずに一言発した。

 「あぁ、そうだよ」

 「タコはいつごろが旬なんですか?」

 「夏場だね」

 手を休めることのないおじさんの周りには、朱色に染まるたこ壷が整然と並んでいた。どの壷もどうやら陶器ではなく、軽い素材のもので造られており、時代を感じる。

 それぞれのおとり箱の表面には、カタカナで白文字で“シン”と書かれていた。

 「この“シン”ていうのは何ですか?」

 「あぁ、あの船を見てご覧」

 それだけ言って、船の方向を指差した。そこには、“新”の名のつく船が横付けされていた。なるほど、タコ壷の所有者のしるしは、船の名にあるようだ。

 そんな関心をしていると、突然親父さんが顔を上げた。

 「今日は、何か知らねえけど、カメラぶら下げた人が多いなあ」

 「今、過ごしやすい時期ですからね」

 ちょうど、この親父さんに出会う前のことである。師崎港の船で同席したカメラ愛好者たるものに再度遭遇していた。オイラと同じように、彼らもこの島の撮影に訪れているのだ。

 しばらくの間、たこ壷を撮影し終えると、おじさんに挨拶をして、今度は丘の方に昇って見ることにした。

 篠島や佐久島と同じような狭い道を歩いていると、一人のおばさんに遭遇。

 「あらまあ、何撮ってんの?」

 どう答えようかと思ったが、自然に言葉が出てきた。

 「日間賀島を撮っているんですよ」

 「そうかい。こんな何もない所で何が撮れるのかねえ」

 オバちゃんは、少し考え込むしぐさで遠くを見つめていた。

 「あの、この辺で撮影で面白いところないですかねえ?」

 すると、

 「そうだねえ・・・・・・。向こうの方に行くと、タコを干してあるとこがあるけどねえ。しかし、今年は不漁でタコが捕れんだがね」

 「そういえば、さっき聞いて来たんですけど、ここは夏場が旬だそうですね」

 「いいや。10月ごろかなあ。一様年中捕れるけど、来月が最盛期だがね」

 おやおや、さっきの親父さんと話が違うではないか。(まあ、いっか)

 おばさんの示す方角に向けて歩こうとすると、どうやら同じ方向に行くらしく、しばらく同行した。

 「あんたどっから来たんさ」

 「名古屋です」

 「そりゃあ、大変やんねえ。旅費だけでも大変だがね」

 この日間賀島と篠島の人々は、名古屋からかなりの距離があるにもかかわらず、ちゃんと尾張弁をしゃべる。知多半島は、まさしく名古屋弁のエリアである。

 しばらくの間歩き話に花を咲かせていると、

 「私は、ここであっちいくから、あんたはそっちの坂昇って行きな」

 「はい、ほなどうもありがとうございました」

 「あぁ、気をつけて」

 おばさんは、てくてくと坂を下りていった。

 オイラは、指図された方角に向かって坂を上っていった。

 改装中のホテルの騒々しい一角を抜けると、海が全貌右手に見えてきた。

 ちょうど、篠島の間に無人島があり、その景観が実に美しい。しかも、所々に低速の漁船が点在し、見事な撮影スポットではないか。

 少し視界の開けた場所で早速三脚を設置。しばし撮影に没頭した。

 だが、ここで問題が発生。この良い視界場所は、逆に周辺はけっこう草木が目立つ。よって、例のごとく蚊に見舞われるのだ。

 0型のせいなのか、オイラはどうも蚊に食われやすい体質。先週の篠島なんかでは、草むらで撮っていたら、あれとあれよと言う間に右手の甲に碁石ほどのふくらみが5つ描かれていた。

 よって案の定、ここでもやはり二・三箇所喰われてしまった。(トホホだよ)

 さて、次にたどり着いたのが、この島でいちばん高いところである墓の周辺。この辺には、色鮮やかなお花が咲き乱れていた。こんな美しい草花に囲まれれば、この島のご先祖さんもさぞかし恵比須顔を浮かべているに違いない。

 そんな高台を港方面に歩いていくと、密集した家々の迷路道に迷い込んでいった。(ゲゲッ。ここも同じやなあ)

 どこともわからぬ道を適当に下って歩いていく。すると、いつの間には、港の船着き場である日間賀西港の繁華街の裏まで着ていた。

 まだ、時間に余裕があったので、今度は波止場で釣りに勤しむ旅行者を対象にすることにした。

 沢山釣れるのか、やたらと人が多い。波止場に入り口付近にいると、一人の釣り案内役らしきおばさんにちょっと話しかけてみた。

 「すみません。いったい何が釣れるんです?」

 「あじやけっこういろいろ捕れるよ」

 なかなかいい漁場だ。

 少し冷やかしに行っている間に、日はどんどん傾き、やがて夕刻の時間が差し迫っていた。

 しかし、どうやら本日の夕焼けは芳しくない模様。

 大きな雲たちが西の空を覆い、一瞬さす光の時がチャンス。そんな好機も少しずつなくなりだし、やがて天を仰ぐ始末。(せっかく今日は夕日撮ろ思てたのに)

 河和行き最終便5時45分に乗って家路に向かった。

 しかし、まだ今日はここで終わらない。いまから飲みに行かなければならない。

 なぜって。

 実は、行きの赤電に揺られているとき、一通のメールが届いていた。

 その音に驚き、すぐ見ると沖縄に帰ってしまった友人からだった。7月まで名古屋にいた知人が、ちょうど名古屋に来ていたのだ。

 オイラは、この先休みが当分取れそうもない状況に差し掛かっているので、今日しかない。彼に会うには・・・。

 彼は、笠寺のホテルに泊まっており、7時以降なら帰っているというので、時間を見てそこまで出向くこととなった。

 河和駅から金山駅まで行き、そこからJRに乗り換え笠寺まで行く手筈となる。

 金山駅に着いたころには、すでに疲れが溜まっていたが、そんなことはいってられない。

 久しぶりに降りた金山駅は、本当に変わり果てていた。

 長年親しんできたこの駅は、七年間勤めたかつてのお店の玄関口。

 ふと、駅裏にある大きなビルをホームの片隅から仰ぎ見た。すると、屋上の大きな看板が大手カラオケ会社の名にすでに塗り替えられていた。

 なつかしのタコのようなロゴマークがふと脳裏を横切る。世の中どんなことが起こるかわからない。まさか会社が倒産するなんて、入社時には想像もつかなかったのに・・・。

 そんな思いに浸る間に列車がホームに滑り込んできた。

 着いた笠寺駅に出口に彼は佇んでいた。

 「どうもお久しぶりです」

 「おう、久しぶりやねえ」

 「とりあえず、ホテルに行きますか」

 「そやね」

 二ヶ月ぶりの再会を果たした我々は、暗い夜道を真っすぐ、ホテルの方に向かった。

 彼の宿泊先“笠寺ワシントンホテルプラザ”には、ちょうど隣接する形でとあるスーバー銭湯があった。

 我々は、一度ホテルに行くと、すぐさま銭湯に向かった。

 あまり満足のいく銭湯ではなかったが、その後の一杯にかける。

 さて、二人の宴会がはじまった。

 その館内にある大きな食堂(座敷?大広間?)には、沢山の来客ですでに盛り上がっていた。(こんな平日にもかかわらず、けっこういてるよなあ)

 乾杯を交わした両人は、いろいろな料理とお酒を満足いくまで食べ、飲み尽くした。

 お互いの近況と今後を話し合っていると、いつの間か酔いが回り始めてきた。(今日はそろそろ限界かも)

 さすがに今日は辛い。

 10時まえに祝宴を終えると、駅まで彼は送ってくれた。

 お互いの栄誉をたたえ、握手を力強く交わすと、オイラはホームに降りていった。

 今日一日、実りある日を過ごしたことに感謝です。

 (生きているって素晴らしいね)

 そんなことをふと思う瞬間。 これが幸せと呼ぶのだろう。

 たしか、コブクロの代表作「桜」を収録したアルバム「nameless World」の中に「大樹の影」という歌がある。

 その歌詞の一節にこんな歌詞がでてくる。

 “流されるいく事と歩み続ける事は違うのさ”

 我々は、時間に流されているというように考えがちだ。

 自分の意思で進むことの重要性。実に良いメッセージだね。





 

 

 







 


 

 

 ▲ # by monsieur1192 | 2006-09-29 01:42 | Trackback(1) | Comments(0)
2006年 09月 22日
島巡り ②  迷路の島~篠島~

 先週に続き、本日も三河湾の島シリーズ第二弾篠島であります。

 二日酔いにもかかわらず、いつもの出勤時間に起床。前回以上に眠い。

 さて、名駅に着くと、またもや名古屋鉄道界の重鎮が“どけよ どけよ どけ どけ”とおなじみのサイレンを鳴らしながらホームに流れ込んできた。

 河和行きの列車は、一時間に二本あり、そのうち一本は特急列車。しかも、全席指定となっていた。(なんで全席なん?)

 約半時間待って、急行列車に乗ろうとするが、どこから乗っていいのか悩む。

 いつも思うのだが、この赤い私鉄は、乗車場所が行き先のよって違うので、いつも困る。

 乗り込んだ列車の乗客は、予想通りまばら。

 河和の手前の富貴駅に着くと、同じ車両にいた乗組員が全員降車。(なんだなんだ!)

 どうやら、皆内海線に乗り換えるようだ。

 一人ぼっちの車両でぼっと佇んでいると、まもなく河和に到着。

 ホームを出ると、またしても列車の系列のスーパーが駅周辺を陣取っていた。

 河和港行きのバスの時間まで時間があったので、そのスーパーを冷やかしに行ってみると、これが驚き。安い安い。レタスにバナナに全部100円!

 店内は、昼前にもかかわらず、大盛況の渦。(コーラ1.5リットル158円は安い!)

 オイラも飲み物と昼飯をゲット!

 さて、まもなくやってきた河和港行き無料送迎バスに乗り込むと、一分程で港に到着。

 フェリー乗り場で往復切符を購入し、まもなくやってきた高速船に乗り込んだ。

 今日は絶好の秋日和。

 港の波止場には、釣りを楽しむ人々がちらほら点在する。

 ちょうど、フェリーの隣には、出航準備にかかる釣り船漁船が停泊。

 波頭が揺れる影を映し出した釣り船には、船出に向かう釣り人たちが、念入りに道具の最終チェックに勤しんでいる。 おのおの、大漁に思いをはせる。

 同じように、オイラもまもなく出陣し、激写に思いをはせた。

 穏やかな三河湾のさざ波をフェリーはどんどん滑っていく。

 少し沖に出るころ、カモメたちが悠々自適に庭を散歩している姿が窺えた。何か落ち着く光景だ。

 10分ほどすると、水面上に船舶がちらほらと顔を出し始め、波のうねりが大きくなってきた。

 昼間から漁に精を出す船もあるのか、海上がひときわ活気はじめた。

 まもなく、日間賀島に到着。ここの波止場には、たくさんの釣り人が列を成していた。観光客らしきカップルまでもが、楽しげに釣りをしている。

 ここで何人かが下車すると、すぐさま船はまた、荒波に紛れ込んだ。

 ここから5分すると、今日の目的地である篠島に無事辿りついた。

 無数の漁船が停泊して港の上空を仰ぐと、季節感漂ううろこ雲の中、数匹のトンビが悠然と舞っていた。

 辿りついた港は、人影もまばらで実に静寂。そのため、時おり奇声を挙げるトンビの音色が辺り一面にこだまする。実に穏やかな島だ。

 ちょうど港の一角にて、漁の浮き球?の大群を発見した。それらを、いろいろな角度でフィルムに写していった。

 その後、人気の感じる方角にトボトボと歩いていくと、ちょっとした歓楽地帯に辿りついた。

 しかし、この時期はほとんど観光客はいないのか、閑散とした様相を呈している。

 とりあえず、最初に地図でみた有名な井戸を目指して進んでいくと、やたらと道が狭いではないか。

 しかも、傾斜がきつく、途中から方角が掴めないありさま。(こんなん学生時代に流行った迷路依頼やわ)

 先週の佐久島も道が狭かったが、ここはさらに狭い。そんな小道をしかも原付バイクが往来する。(おいおい、むちゃやで)

 なんとか目的の井戸に到着するが、あまりにしょぼいので、とりあえず高台にどんどん昇っていった。

 すると、とあるお寺に着いた。

 ご存知の方も多いと思うが、この知多エリアは、四国のお遍路の巡礼と同じように知多四国霊場としても有名。

 こんな小さな島にもその巡礼先となるお寺があるようだ。

 そんなお寺を後にすると、またしても迷路化した家屋の合間を縫っていく。いつしか、方角が定まらなくなり、天に行き先を預けた。

 どこともなくトボトボと歩いていると、いつしか海が見えてきた。

 ちょうど、港と反対側の海に出た模様。白砂が一面に広がっていた。

 そこは、夏場に活躍しそうな海水浴場。

 堤防の道際には、何軒もの売店や旅館が軒を連ねているが、いまはひっそりと冬眠状態。

 誰もいない浜辺は、磯の波音だけが耳につく。

 そんな中、はるか沖合いに大きな船舶を発見。

 多分、衣浦港から出航したと思しき大型船を背景に、ひとときの安らぎのひとコマを収めていった。

 その後、展望台を目指し、狭い坂道をまた上りだした。

 ちょうど、昇りついた場所に篠島の小学校兼中学校が姿を現した。

 とりあえず、校門をくぐっていくと、ここから右折すると学校。直進すると展望台となっていた。

 もちろん、真っすぐ向かうと、やがて鳥羽の夫婦岩を思わせる岩が全貌を明らかにした。

 展望台から見る三河湾の入り口には、所狭しと無数の船が往来していた。(ミニ香港やね)

 その中でも、やはり形の美しい岩島が目立つ。

 オイラは、金波銀波が打ち寄せる被写体を、いろんな構図を考えてシャッターを切った。(こんないい所なのに何で誰もおらんのやろ)

 しばらくの間、時間を忘れた。

 その後、また港の方に向かって歩いた。

 帰りは、なるべく違う道を選び、偶然の産物を期待したが、結局迷う羽目になり、途中から見覚えのある道を進んで、港に戻った。もうすでに、かなり疲労している自分がそこにいた。

 港に着くと、ちょうどそのころ河和行きの船がまもなく出る時間だったので、その船に乗ることにした。

 もう少し居たかったが、疲労にはかてない。

 帰り道、日間賀島を目に焼きつけ、次なるチャレンジと心に刻んだ。

 そして、高速船は、小波が立つ海上を突き進み、河和の桟橋に到着。

 オイラは、切符を渡すときに次のためにも聞きたいことがあったので、切符切りのおじさんに話しかけた。

 「すいません。例えばですね、1日で篠島と日間賀島の両方に行きたい場合、何かいい方法はないですか?」

 海の男はなぜ帽子が似合うのだろう。日に焼けた肌を露呈する様に帽子を脱いで発した。

 「あぁ、それだったら周遊チケットを買ったらいいよ。値段は、2280円。篠島・日間賀島行きの値段が2270円だから、10円余分に出せば、両島行けるよ」

 (何だそりゃ!!)



 



 

 

 

 

 


 

 


 

 

 
 

 

 


 

 

 ▲ # by monsieur1192 | 2006-09-22 00:23 | Trackback(4) | Comments(0)
2006年 09月 15日
島巡り
 
 今日、三河湾で一番大きい佐久島に行ってきました。

 この島は、日本の原風景が残る島の顔と、アート作品の多い島で知られています。

 大それた「佐久島アートプラン21」というプロジェクトがあり、個性豊かな作品があるそうです。

 とんでもなく眠い状況(3時間しか寝てない)ではありましたが、名鉄で新安城駅で乗り換え、西尾駅に到着。

 そこからバスで20分かけ、「大宝橋停」にて下車。さらに歩いて10分。一色港渡船場から定期船で20分。

 ここまでで、もうしんどい。

 佐久島には、西港と東港があり、西港を経由して終点東港に着いたのが、ちょうど12時ぐらい。

 朝の8時過ぎに家を出たのに・・・。

 島に辿り着いたときは、ちらほらとあたりにひとけがあったが、一歩街に入ると、平日のせいもあるのか、ぜんぜん人がいない。(なんやここわ)

 とんでもない狭い道というより、迷路を通っていくと、マジかに家がひしめき合っていた。森に差し掛かると、一様アルファルト化されているが、ほとんど野ざらしで、ジャングル状態にも思える。(これ一人はきついなあ)

 雨上がりのため、道はまだ湿り気を含み、ぬかるんでいるところもあった。かなり気合が必要だ。

 この島のアート作品で有名な「カモメの駐車場」に行ってみた。

 海岸沿いにあるそいつは、何匹もの作り物のかもめが単に防波堤に並んでいるだけだった。(なんやこれ?)

 そそくさと堤防沿いの道を伝っていくと、フラワーロードに出た。

 道端には色とりどりの花が咲き乱れていた。その中でも、小さなひまわりがひときわ目立ち、つかの間の安らぎを味わった。

 この道に植えられた植物は、地元の子供たちが育てていると言う。(えらいねえ)

 ふと、花畑の奥の方に白い物体を発見!(なんだなんだ)

 どうやら、ヤギのようだ。(これって野生?)

 よく見ると、何も繋がれていない。(どっかから逃げ出してきたんかなあ)

 ガイドブックによると、ヤギの見学場があったので、そこから逃げてきたのかもしれない。とにかく、驚きだった。

 フラワーロードを過ぎ、西港に近づいてくると、また狭い道に家々が押し蔵まんじゅうしていた。

 次に、「大葉邸」というスポットがあるので、あぜ道を闊歩していった。

 着いたところは、無人の家で、勝手に出入りできる。しかし、庭先だけ入れてしかもそんなにたいしたところがない。(なんやねん)

 さらに「おひるねハウス」という作品がある海岸沿いを目指した。

 狭い小道には、やたらと小さい猫が出没する。それも半端ではない。(ここは、猫島か)

 やっと辿りついた海岸は、ゴミで汚れてきっていた。

 そんな浜辺の高台に大きな黒い箱を9個に枠組みした木造の物体が、場違いに設置されているではないか。(これってアート?)

 オイラのセンスがないのか、この島のプロジェクトには、いささか疑問が残る作品ばかりだ。

 それより、この島の持つ自然の方がよっぽど魅力的で、散策には打ってつけだと思う。

 そのあと、灯台に行って見たものの、それもしょぼい。(これじゃあ、絵にならんよ)

 それならばと思い、この島で働く漁民の人々を撮ろうとするが、なかなか人がいなくて七転八倒やわ。

 しかも、売店らしき店が一軒しかない。

 東港には、たくさんの食旅館や食堂や売店があったが、こちらの港はほんと質素。

 その一軒のお店でパンを買って、庭先で座っていたおばさんと話していた。

 「どっからきなさったの?」

 「名古屋から」

 「ここは何もないやろ」

 「いや、自然がありますよ」

 少し世間話をしてから、灯台に向かった。

 途中、西港の停泊所での自販でジュースを買おうと思ったら、少し高めではないか。(マジ!)

 しかし、右隅になぜか缶ビールも一緒に並んでいて、値段を見たら250円。(これは、普通やん)

 睡眠不足やから、少し眠るか。という口実を作り、右隅のボタンを押した。

 缶ビール片手に灯台目指すと、なんか遠慮気味な姿が見えてきた。(小さいなあ)

 ちょうど、その近くの堤防沿いの丘側は、大きな松の木がそびえていた。

 しかし、、一本の大木だけが道をふさぐように、見事に倒れているではない。(これ強烈やなあ)

 そんな場所でぼーとしていると、一人のオバハンが、近づいてきた。

 「あれ、この木どうしたの?」(そんなこと聞かれても知らんよ)

 「一週間まえには、こんなことになってなかったのに・・・」

 そういって、松の倒れた間をぬって、通り過ぎていった。

 そろそろ船の時間なので、停泊所に行った。

 最初こそ人気がなかったものの、出航10分前にもなると、どこにこんなに人が居たのと疑うほど、混雑してきた。

 そんないっぱいになった定期船から一日の終わりを告げる夕日を見ながら島を後にした。

 久しぶり(五年ぶりかな)の船は、とても快適だ。

 ちょっと、島巡りの旅に勤しもうと思った。





 ▲ # by monsieur1192 | 2006-09-15 00:18 | Trackback | Comments(0)
2006年 09月 09日
700円の贅沢 ②
 
 さて、本番と言うのは、何を隠そうサウナのことである。

 10年くらい前は、41号線沿いにある小牧のスーパー銭湯に行っていた。また、CD屋に勤めていたときは、金沢出張時に、テルメ金沢に良く行ったものだ。

 サウナで我慢強く汗を流すことが、何よりも爽快で疲れが取れる。

 いざ、潜入!

 大きなせいろの中には、8体の蒸し物が同じ方角に向かって腰を据えていた。

 その目の先には、ご存知テレビモニターがドテンと備え付けられ、皆釘付けである。

 ブラウン管には、おなじみのおかっぱ頭の柳々瀬出身の男?がど派手な衣装を身にまとい、これから一曲ご披露の態勢でいた。

 何を歌うのかと思ったら、「愛の賛歌」ではないか。マジかよ。こんなとこで。

 日本語の歌詞で、淡々と熱唱する姿をみるサウナ内の面々の表情を見ていると、何故か異様な感じ。

 なんでここまできて「愛の賛歌」なの?

 曲が終了すると、どうやらこの番組はNHK総合だったようで、その後も番組は続き、彼への質問コーナーへと流れていった。

 ちょうどその中で、特技は何ですか?と聴かれ、彼は裁縫箱を披露し、その卓越した技を見せていた。

 めちゃうまいやん!

 しかし、もっと他の番組見せてよ、と言いたくなる。ここは蒸し風呂。そんなことまで気にしてくれないよなあ。

 そんなこんなで、とりあえず出始めに6分程で外で出て、水風呂に入り、また戻ってきた。

 そして、ブラウン管の下のほうに目をやると、ちゃんと12分計があるではないか。

 今度は、その表示を元に踏ん張ってみたものの、6分過ぎ辺りから息苦しくなってくるではないか。

 (もうあかん)

 体がへばっているのか、耐えられず外に飛び出してしまった。

 また、水風呂に入り、戻ってきて再度トライするものの、やはり6分ぐらいが限界だ。

 (根性ないのう)

 って言うても体が持ちません。

 久々のサウナは、やけにきつく感じざるを得ませんでした。

 さて、気を取り直して、もう一度ジャグジーに向かうことにした。よっぽどこれも好きなのだろう。

 今度は、足の甲や裏、太ももの左右。さらに肘やわき腹など細部にまで刺激を与え、疲れた体を癒した。

 そして、また外に出ては、洞窟風呂に入ったり、座椅子で仰向けで寝たりしながら、ひとときの時間を過ごしたのである。

 最後は、ぬるいあがり湯でしめ、室内を後にしました。

 外に出ると、自販機を見つけ、さっそくコーヒー牛乳を一のみ。

 ちょうど二階が女性湯になっていたのだが、くつろぎスペースも二階と案内されていたので、恐る恐る昇ってみた。

 すると、足つぼコーナーがまずあり、その奥の方にくつろぎスペースが案の定あった。

 そこに肩もみ機が設置されていたが、コイン投入口を見て、あっさりあきらめた。

 さらに、大きな部屋があったので覗いてみると、そこは静まり返ったりリラクゼーションスペー
ではないか。

 中に入ると、新聞が置いてあったので、ソファーに腰掛けて紙面を開いていた。

 まもなくバスの時間となったので、下に降りてバス停に走った。

 帰りのバスは、なぜか車内に演歌が流れていた。

 「越前岬」「氷雨」「さざんかの宿」が、車内にこだまする。しかし、どうも歌っているのが、すべて同じ女性の声ではないか。

 こんなことまで気にするオイラはへんだろうか。曲まで知ってるし。

 一方、バスに便乗した中で、やたらしゃべる親父がいた。

 隣に座ったとみられるおばはんに、やたらと前で話しかけているではないか。

 何か、高齢者のナンパみたい。そんな内容を話している。

 しかし、その女性はあまり興味がないのか、返す言葉が少ない。

 その親父は、彼女の言動を察したのか、途中からさらにその前にいるおばはんに話しかけ始めるではないか。

 やるなこの親父。

 やがて、途中下車のサンプラザに着くと、あっさり女性たちは降りてしまい、親父はオイラと共に藤が丘まで行くこととなった。

 駅に着くと、スーパーで“がりがり君”をかじりながら家に辿りついたとさ。

 やあ、充実した時間やったねえ。

 こうして、オイラにとってとても贅沢な時間を過ごしたけど、贅沢と言ってもいろいろなもんがあると思う。

 美味しい料理を食べたり、ブランド物を買ったり、さらにいいホテルに泊まったり、高級車を買ったりと、お金をかければたいていの贅沢は補える。それが、世界一金持ちで、便利な国日本の現状であろう。

 だが、それで満足していては、本当の贅沢の達人とは言えない。

 本当の贅沢は、時間だけ使うことや低予算で最大限を満喫してこそ究極の贅沢なのではないか。
 そう思う今日この頃のオイラである。

 

 

 


 ▲ # by monsieur1192 | 2006-09-09 01:18 | Trackback(2) | Comments(0)
2006年 09月 06日
700円の贅沢 ①
 近頃、日が短くなり、秋の気配が近づいてきましたね。

 お盆の激務が過ぎ、先週やっと20日ぶりに休んだにもかかわらず、疲れが取れていないオイラ。何とかしなくては思い、今週のお休みは、疲労回復に専念することにした。

 早速今日は、午前中に目を覚まし、昼食を取り、長久手温泉「ござらっせ」に行くことにした。

 ちょうど、藤が丘の駅前から毎時30分発で無料マイクロバスが出ているので、それを利用する手はない。

 12時半前にバス乗り場に着くと、すでに茶色のマイクロバスが待ち構えていた。

 運転手に声をかけて、ドアを開けてもらい、中に乗り込んでみると、先客が六人程佇んでいた。温泉行きバスの利用者は少ないと思っていたので、少しばかり驚いた。

 その後も二人が乗り込み、席は七割埋まった。AMラジオが流れる車内には、老人ばかりではなく、三十代の女性や年頃の女性のいる親連れなど、けっこう老若男女に満ちていた。

 ちょうど30分になるとバスは走り出し、サンプラザを経由し、長久手の奥地に潜む「ござらっせ」に向かった。

 停留所に着くと、目の前にある駐車場は、九割ほど埋まっているではないか。凄い人気やなあ。

 入り口通路を過ぎ、左手に行くと、受付があった。

 「すみません。大人一人」

 「はい、700円になります」

 ロッカーの鍵をもらって、すぐさま男湯に赴いた。

 静まりかえった脱衣所には、ニ・三の客人が着替えをしていた。

 タオルを探すため、当たりを散策してみるもののどうも見当たらない。

 どうやらないようだ。

 もう一度受け付けに戻り、タオルのレンタルを申し込んだ。210円だ。

 てっきり、タオルもバスタオルもタダと思っていたのが間違いだったようだ。

 さて、気を取り直して、温泉の入り口を開いた。

 一軒のパチンコ店ほどの浴場には、2・30人ほどの先客が点在していた。

 まずは、掛け湯をあびて、40.8度のジャグジー風呂に足を運ばせた。

 久々に浴びる泡の感触。どれ程ぶりだろう。背中に押し迫るこの感覚。実にたまらない。

 浴槽の水面を激しく流れるお湯は、キメの荒い泡を形成し、まるで新しく入れ替えた時のビールの泡に見える。

 このお湯が冷たくて、小麦色をしていれば、それはまさにビール風呂だ。

 そんなバカなことを考えながら、今度は浴室内の段差を一段上がり、腰を重点的に噴射に立ち向かった。その下では、足首の裏が刺激を受けていることになる。

 これを二回繰り返すと、今度は体を流すことにした。

 普段ゆっくりと洗うことのない指と指の間まで満遍なく洗い終えると、今度はパイブラバスに向かった。

 変な名前のついたバスやけど、これはどっぷりと浸かった状態で受ける優しい泡風呂のことである。

 上半身の所々から噴出す泡を五分ほど浴びると、次は思い切って電気風呂に挑戦!

 ちょうど、浴室には、強と弱があり、もちろん弱を選んだ。

 電流の流れる部分に背中から近づけると、ピリピリと体が刺激された。思わず、後ずさりならぬ前ずさりになった。

 負けじと再度トライ!

 ゆっくりゆっくりと後ろずさり、何とか慣れた辺りで腰をすえた。そして、2分耐え凌いだ。しかし、もういい。

 この時点である程度体が火照ってきたので、一度露天風呂のある屋外に出てみた。

 すると屋外には、露天風呂ばかりでなく、うたせ湯に洞窟風呂もあり、けっこう整った設備の一面を垣間見るのだ。

 石畳の屋外の上空には、連なったように雲が早い勢いで流れていた。台風の影響か風が強く、逆にそれが心地よい。秋の気配がするようでもある。

 まもなく、屋外を後にすると、本番に向かった。


 



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01.13 (Sat) 00:47 [ 未分類 ] CM0. TB2. TOP▲
  
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