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 待ちに待った日が来ました!

 真夏の祭典がプレーボールです。 

 何て暑いの! 

 この猛暑の中、オイラは、横浜の関内駅で知人の安部ちゃんと五時に待ち合わせた。

 我々は、近くのコンビニで買い物をした後、スタジアムに向かった。

 安部ちゃんは、名古屋にいたときの友人。出会いは、個人英会話教室での同じ生徒だった。 

 彼は、何年も前にこちらに転勤になっていたので、オイラにとって関東にいる数少ない知人の一人である。

 その安部ちゃん今更という質問をオイラにぶつけてきた。

 「今日の席どこでしたっけ?」

 「ハッ。ライト側ゆうたやん」

 「エッ!ライトでしたっけ」

 「そうよ」

 オイラは、彼の顔が引きつっていたのを見逃さなかった。

 「と言うことは、何かグッズとか使えないですよね」

 「死にたければいいんちゃう」 

 「そうですよね」

 彼は、カバンをゴソゴソを探りだした。すると、中から黄色と白色のメガホン二本と選手の応援歌帳が出てきた。

 さすがに、オイラも歌詞カードには驚いた。 

 「安部ちゃんって、そんなに阪神ファンやったんや」

 「一様そうですね」

 「オイラは、てっきり中日ファンばっかりおもてたわ」

 「いやあ、実は僕生まれは西ノ宮なんですよ。小学生までですけど。85年の優勝あったじゃないですか。もうあのときは最高でしたよね」

 「そうやったんや。コテコテのとこで育ったんやねえ」

 しかし、オイラは一つ気になった。

 「そやのに、何で関西弁でえへんの?」

 「もう忘れてしまいました」

 関西弁は忘れたけど、阪神ファンの心は忘れていない西ノ宮人。複雑だ。

 オイラは、少し理解しがたい。決して抜けないこのオイラのしゃべり。(人それぞれ、いろいろありますな)

 さて、横浜スタジアムが近づいてきました。

 070812_1700~02.jpg


 界隈には、いろんな衣装に身を包んだ人がウヨウヨしてます。

 我々が外野のライトスタンド近くに着くと、やっぱりブルーの一行がたくさんいる。

 さらに、中に入ると、座席一面、横浜ファン。

 (やっぱな)

 横浜スタジアムの両外野席はほぼ埋まっていた。はじめてみるこのスタジアムは、かなり傾斜がきつく、上のほうだと、かなり遠く感じる。

 また、外野席が狭いから席数が少ないと思う。逆に内野席が広すぎる。どことなくアンバランスである。

 「とりあえずビールやね」 

 我々は、乾杯した。

 「今日、意外と涼しいよね」

 「そうですね」

 ハマ風なのか、ホールラン風がスタジアムには、吹き荒れていた。ここは、海に近いから涼しいのだろうか。

 我々は、いろんなつまみを買ってきたけど、その中に、ベイスターズホットドックがあった。

 珍しいので買ったけど、普通のホットドックでしかなかった。

  
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 太陽の下で見る野球は、やはり気持ちいい。開放感に満ち溢れ、清々しい。野球観戦は、この暑い中で、ビールをぐびぐび飲みながら…。
やっぱこれがいい。



 試合の前のチアガールの踊りが終わると、いよいよプレイボール!

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 今日の先発ピッチャーは、阪神が能見。横浜は

 ヤクルトは秦はしってるけど、横浜の秦は知らない。

 初回、ワンアウトから赤い彗星がクリーンヒットで塁に出た。 

 次のシーツが、レフト線に鋭い当たりを放った。

 すると、赤い彗星は俊足を飛ばして、ホームに突っ込む。悠々セーフ。

 我々は、黙ったまま、大きく目を見開いて顔をあわせた。 
 その後、阪神は毎回のようにチャンスが訪れる。しかし、横浜はチャンスらしいチャンスがぜんぜんない。

 そして回は進んで、四回。

 ワンアウトからまた、赤い彗星がセンター前にヒットした。

 そして、次のシーツの時に、二盗を成功させた。

 そのシーツは、フォアボール。

 いよいよ兄貴の出番である。舞台は整ったかに思えた。

 しかし、兄貴は、鋭いを当たりのファーストゴロに終わった。

 ランナーそれぞれ進塁したものの、チャンスは途絶えたと思った。

 次の打者は、

 そして、二球目の高めのボール球をたたいた。

 すると、ボールは大きく弧を描き、こちらに近づいてきた。

 (もしかすると)

 打球は、見事ライトスタンドの上段近くで落ちた。

 我々は、また大きく大きく目を見開いて顔を合わせた。

 辺りは、消沈しきっていた。

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070812_1835~02.jpg



 中盤になってくると、横浜にもチャンスが訪れた。

 五回に金本兄貴のタイムリーで五点差になったそのすぐ裏。

 ランナー一塁の時に、佐伯が一塁線にヒットを放った。

 その一塁ランナーは、見事ホームに生還した。

 その瞬間、周りは歓喜にまみれた。

 我々は、見合った。 そして、ファンの喜びに混じった。

 今日の能見の球は走っていた。もしや完投。

 そして、いよいよ七回の攻撃。さていつもの…。

 しかしである。

 レフトスタンドもサード側もいっこうにあの一種独特の耳を裂く音が聞こえてこない。

 「安部ちゃん。なんで始まらんの?」

 「おかしいですねえ。神宮ではやるんですけどね」

 どんだけ待てども、ぜんぜん風船が上がらない。

 どうやらここではやらないようだ。

 「なんかしけてるよな。盛り上がらんやん」

 「まあ、いろいろ球場によって、規制があるんでしょうね」

 そして、七回裏から久保田登場。

 一安打されたものの、後続を仕留め仕事を終えた。

 そして、八回からウィリアムズが登場。

 さらに、九回から藤川が登場。(見にくいけど、球児です)

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お決まりのJFKである。

 最終回、ちょっとピンチになったものの、最後はゲッツーで試合終了。

 5対1で阪神の勝利。何か楽勝の展開だった。

 試合終了と同時にオイラは、彼に振り向いた。

 「行くで」

 「はい」

 我々は、センターのすぐ横に阪神ファンがいるのをあらかじめ見ていた。レフトには、いけないので、とりあえず、一番近いその場所に行ってみた。

 その狭い一角に、阪神ファンが集まっていた。

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 我々は、その人たちに合流し、電光掲示板越しに聞こえる阪神の応援歌にリズムを合わせた。

 まだ、近くにわんさとベイスターズファンがいるが、隣にいた安部ちゃんは、いつの間にかメガホンを取り出して、踊っていた。 

 意外と、うちの安部ちゃんは、心臓が強いらしい。

 「さっきからずっと溜まってましたよ。特に、佐伯がヒット打った時、ほんと悔しいと思いました」

 そう言って、彼は、覚えている選手それぞれの応援歌を熱唱していく。

  
070812_2120~01.jpg



 どうやら彼は全部歌詞を暗記しているようだ。

 そして、勝利の六甲おろしが流れると、我々は最高潮に達した。 

 まだ近くにいる横浜ファンがにらんでいるが、我々10人ほどの面子はお構いなし。 

 溜まりに溜まったものを吐き出したいのだ。

 どれだけ、我慢しても我慢できないものがある。自分に嘘はつけない。

 やっとのことで、気持ちをおもてに出すことが、最後に出来た。

 そして、安部ちゃんは言った。

 「今度は、必ずレフトかサードにしましょうね」

 オイラは、大きくうなずいた。

 帰りのことである。

 安部ちゃんの頭の中は今日のことよりも次のことでいっぱいのようだった。

 「次の神宮でのヤクルト戦。ぜったい取りますよ。空けといてくださいね」

 オイラは、また大きくうなずいた。 

 (まさかこんなに阪神ファンだったとは知らなかったよ)



 

 


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08.13 (Mon) 01:44 [ 未分類 ] CM0. TB0. TOP▲
  
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