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 「みなさんこんばんは。
 統括部長フッキーです。 

 
 さて、本日は、 『ムッシュのヒツジーランド奮闘記』第三話になります。

 強面の男の住む家でのインターン生活がいよいよスタート。さあ、どんな生活が待っているのでしょうか。それでは、はじまります」



 ★ 第三話 『熱い暑い一日』

 オイラは、翌朝9時に跳ね起き、疑惑の息子、ダニエルドライブに出かけることとなった。 

 彼は、昨晩の登場時のイメージとは違い、意外にも穏やかな性格で、正直見た目とぜんぜん違う。

 どちらかと言うと、おとなしく、神経質のように見える。<ひとまず安心安心> 

 さて、澄み渡った晩夏の青空の下、彼の愛車真っ赤なプレリュードは、かなり古い車両にもかかわらず、快調な走りをみせる。<結構な走りでござるなあ。しかし、この家族は赤色が好きなんかなあ。オイラもやけど・・・> 

 日本では、とっくに廃車に見舞われてもおかしくないほどの年代物でも、ちゃんと整備さえすれば、継続が可能であることを証明している。日本の技術レベルの高さを垣間見るのである。<これからどこ行くのやろか。聴かんとこ> 

 彼の赤車は、どうやら市内中心部に向かっている模様。少しずつではあるが、車が列を帯びだし、やがて辺りが喧騒を帯びてきた。 

 そうこうしているうちに、幹線道路らしき大通りに出ると、たくさんの車がひしめく路肩の一角に車は止まった。その歩道の向こうには、日本でもおなじみの自動車ディーラーがあった。

 まず最初に、色とりどりのボンネットに化粧された中古車を拝見することとなった。 

 店構えはと言うと、日本とほとんど変わらない様相を呈していた。縦横無尽に並べられたそれらのほとんどが、お馴染みの日本車であり、弱冠日本と比較して安いようだ。

 彼が話すには、ここニュージーでは、どうも日本の中古車が支流のようで、人気も高いと言う。

 しかしやたらと、ダニエルは日本車を誉め、よく見るように促す。
    
 日本人であるオイラにとっては、日本車を誉めてくれるのはすごく嬉しい。しかし、車内を覗いても珍しくも何ともないのが本音。<どう答えてええんかわからんわ>

 それはさておき、店舗の片隅に新車も取り扱っているようではあるが、こちらは、さほど日本の価格と変わらない。こちらの物価から察するといわゆる高級車になるのだろう。 

 鉄道網の発達していないここニュージーでは、バスや自家用車が主な交通手段となっている。よって、クルマを手に入れることは、生活の幅に大きく左右される。 

 その後も同じような中古車センターをニ・三件回った後、大きなスーパーマーケットに到着した。<もうクルマはいいよ。ここのほうが面白いはずや> 

 三百台は優に止められる駐車場から降り立ったわれわれは、入り口に配置されたカートを引いて店内に足を踏み入れた。<おお、やっと外国に来た感じや> 

 オイラは、彼の背中の向かう方向へと付いていった。 

 店内の右手にある一方通行になっているゲートを通過すると、まず色鮮やかな野菜・果物が目に飛び込んできた。

 それらは、見るからに陳列されているのではなく、積まれているといった方が正しいだろう。 

 まだらなその山々は、いろいろな形やさまざまな色で埋め尽くされている。配列の美しさなどお構いなしと見た。<これがほんとの不揃いのリンゴたちやなあ> 

 また、ほとんどの商品がキロ売り価格で表示されているため、即座にその価値が掴めない。<雑やけど、ダイナミックととらえようか> 

 視線が右往左往する中、ダニエルはと言うと、何やら書かれたメモ紙を片手に広げている。 

 そして、何食わぬ顔をして、籠にドッサリと商品を放り込んでくる。そのカートの中にある1キロ分のリンゴを買って初めてその安さに驚愕した。<キロ100円?むっちゃ安いやんけこれ> 

 「ダニエル、これこの値段?」

 「イエス!」 

 彼は満面の笑みで答える。 

 特に、果物の種類は多く、しかも新鮮そうだ。物珍しさに気をとられ、時より彼を見失いかけそうになる有様だ。<しかし、目移りするなあ>   

 その次に見えてきたのは、精肉・魚売り場である。

 ご存知の通り、ヒトよりもの多いこの島国。ラム肉・マトンなど面白いほど豊富に揃っている。 

 他にも牛肉・鶏肉などもかなりお値打ちでこれまたビックリ。もちろん、肉も果物と同様、キロ売りである。  

 ダニエルは、一羽の鶏を丸ごと放り込んでいた。<まるでクリスマス前の準備に取り掛かる光景やで> 

 物珍しさに興味津々のオイラの顔を見るたび、彼は微笑みかけてくる。
 
 やがて、鮮魚売り場を過ぎると、一方通行から開放され、惣菜や雑貨売り場が見えてくる。

 さまざまな商品が天井に届くほどまでに陳列されている店内は、食品のワンダーランド化し、充分に楽しめるスポットであると言えよう。<これなら二時間ぐらいつぶせるで。こんな気持ちになったのは、パリのスーパー以来やなあ>  

 まもなく、さまざまな商品で埋め尽くされたカートを引き、レジの清算に向かう。支払いは、どうやらカード。この国では、デビットカードが支流のようで、現金はほとんど持ち歩かないと言う。<大人の国やね> 

 その後、家に戻るのだが、ダニエルは、買い物の荷物を置くやいなや、またすぐに車に戻り出した。

 そして、待っていたかのようにホストマザーのキウィーも便乗し、オイラにも早く乗れと手で促す。<こんなに慌てて、どこ行くんやろ?>  

 やがて、車は10分もしないうちに、緑に包まれたとある運動場に辿り着いていた。 

 そのグラウンドでは、色とりどりのユニフォームを着飾った少年たちが、最上の悦楽であるかのように、楽しげに白球めがけて一喜一憂していた。 

 この隣にも球場があり、どうやら大きな大会が開催されている様相を呈している。

 意外なことにそのスポーツは、ソフトボールなのだ。 

 こちらでは、野球は皆無に近いが、ソフトボールは人気があると言う。

 他には、ご存知ラグビーとクリケット。それとヨットレースやバスケットボールが人気だと言う。  

 我々は、一塁側ベンチのすぐ後ろの芝生の上に腰を下ろし、持参してきた昼食を取りながらとあるゲームを観戦した。 

 彼らの様子を見ていると、贅沢と思えるほどだだっ広いグラウンド上のマウンドに、どうやら彼らが知る顔がいるようだ。 

 しかし炎天下の中、子供たちは日に焼けた肌を露にしているが、こちらはたまったもんじゃない。とにかく日差しが強く、肌がヤケドしそうなほどなのだ。<これ痛いよ> 

 ホストマザーが言うには、どうやらニュージーの紫外線は、日本の5~8倍はあるそうだ。

 そして、白人は特に肌が弱く、シミになりやすいと言う。どうりで、そばかすの多い外国女性をテレビや映画でみるわけなのだ。 

 さて、観戦に戻ろう。先ほどマウンドに立っていた一人の少年が、今度はバッターボックスに立っていた。 

 そして、見事大きな当たりを飛ばし、ランナーを還していた。

 ふと、一人の中年女性が我々の前に姿を見せた。

 そして、キウィーとダニエルに鼻と鼻を合わせた心情的とも思える挨拶を交わすではないか。これがいわゆるホンギという独特の挨拶方法である。  

 そしていよいよ彼女がオイラの方に近づいてきた。 
 
 「こんにちは、はじめまして」 

 「こんにちは」

 オイラは、彼女から握手を求められ、右手を差し出した。彼女はすぐさまキウィーの方に向き直り、話に興じた。<焦った~、でも、ホンギではなかったなあ>

 まもなく、試合が終了し、その後表彰式が行われた。 

 その中で、先ほどの彼は、何と最優秀賞選手賞を獲得した。オイラを除いた我々一行は、なぜか大はしゃぎで喜んでいる。<何でやろ>

 「ダニエル。キウィーと話している女性は誰なの?どうも先ほどから見ていると、彼は彼女の息子ののようだけど」

 「おう!シー イズ マイ シスター

 「エッ、お姉さん?」

 「イエス」<もっと早よゆうてや>

 と言うことは、キウィーにとって、少年は孫であるわけだ。<なるほどねえ>

 表彰式を終えた彼が、我々の元に現れると、トロフィーをかざし破顔一笑した。 

 一段落した後、我々は姉家族とともに我が家に戻り、会食の始まり始まり。<少し前に昼食食べたばっかやん。お腹すいてないよ。しかもまだ5時やで>

 仕方なく食卓につくと、珍しい料理がテーブルに並んでいた。 

 食事メニューは、鶏肉、ジャガイモ、さつまいも、パンプキンの蒸し物セット。出ましたマオリ族の伝統料理のハンギである。 

 ハンギと言えば、先住民族であるマオリ族から伝えられている家庭料理。今では、お祝い時に食され料理だと言う。 

 オイラは、意外にも孫息子と会話も弾んだりし、楽しい会食の時間があっという間に過ぎていった感じだった。 

 今晩は、明日のために9時に寝ることにした。いよいよ学校が始まるのだ。<しかし、なんか体が痛いなあ> 

 どうやら、ソフトボールの試合中に、やはり日焼けをしていたのだ。 

 うわさ通り紫外線が強かったが、風は冷たく感じたのであった。<さあ、明日から楽しみやなあ。ほな、寝よ> 



 

 ※ なお、当社の概要については、2007年9月28日の報告をご覧下さいませ。

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06.10 (Tue) 03:22 [ 未分類 ] CM2. TB0. TOP▲
  
コメント

続き、楽しみにしてるーー!!!
---------- ぼーぼぼ [ 編集] URL . 06/11, 21:35 -----

【ぼーぼぼ】さん

ありがとうございます。
次回からいよいよ学校が始まります。
子供はいろいろと大変だ。
と社長が言っておりましたよ。
---------- フッキー [ 編集] URL . 06/11, 22:43 -----
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