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 「みなさんこんにちわ。
 統括部長フッキーです。 

 
 やあ、ユーロ面白いですね。 

 ドイツイタリアフランスまでもが、苦しい戦いを強いられているけど、特にイタリアはもう崖っぷちですよね。

 しかし、オランダ強いね。 

 私、実はオランダを一押ししていたんですが、それが見事的中していてすごく嬉しいんですよ。

 オランダの一戦目のイタリア戦の二点目見ました?

 ベッカムの背番号23を受け継いだ現在レアルマドリード所属のスナイデルさんの狭いところからのシュート。

 たまげましたよ。 

 ますます白熱するユーロ2008。見逃せない試合が続きます。

 さて、本日は、 『ムッシュのヒツジーランド奮闘記』第四話になります。

 強面の男の住む家でのインターン生活がいよいよスタート。そして、いよいよ学校が始まります。それではどうぞ」



 ★ 第四話 『初登校』

 翌朝7時に起床。朝の挨拶がどこかぎこちない。少し緊張気味のようだ。<さあいよいよ学校や。いったいどんなところで、どんな生徒達が待ち受けてるんやろ。楽しみやなあ> 

 ホストマザーとともに、軽い朝食を済ませていざ出陣! 

 今のところ、不安よりも期待のほうが勝っている感じだ。

 ここクライストチャーチは、ニュージーランドの南島の最大都市。“庭園の町”と称されるだけあり、緑に街が溶け込んでいる。 

 DSCF0047.jpg



 その緑豊かな木々の間を縫いように赤バンは町を走り抜け、中心部に向かう。そして、15分後、目的地に到着した。 

 黒茶色の大きな木材に囲まれた校舎が、校門を通り抜けると全貌を明らかにした。

 中央に本館らしき建物があり、その右手前には、事務所らしき建物が見えた。

 そして、本館の左手に外壁を白色に塗られたこじんまりした別館がある。さらに、その手前には、黒々と塗られた小さな小屋がぽつんと立っていた。 

 日本で言う幼稚園と保育園を兼ね備えた感のある趣だ。<ちっちゃいなあ。予想してたんと違うな。中央の建物は校舎っぽいけど、左前にある掘っ立て小屋みたいなんは何やろ?トーテンポールみたいなんがあるけど…> 

 ここが、今日から勤務するテクラコツク校である。

 赤バンを降車した我々は、外壁が白に塗られた木造建築の建物に入ろうとしていた。 

 空色に塗られた屋根の目立つこの平屋の窓には、優しい肌色のカーテンが引かれていた。<ここが教室かな。まだ静かやから、子供達はいてへんな。さあ、来たら何て挨拶しよかなあ>

 いろいろと頭のなかで言葉が入り乱れる。さらに、教室内を汲まなく詮索し、どこをみても室内に映る文字が、アルファベットだらけだと確認する。<やっぱりなあ。当たり前やけど。とうとうこの瞬間が来たなあ> 

 そして、2・30分もすると舎外が騒々しくなってきた。<来た来た> 

 子供達数人が教室内になだれ込んで来た。 

 「ハーイ!グットモーニング!」 

 「……」<返事あらへんやんけ> 

 「ハーイ。アイム テツヤ。ナイス トゥ ミー チュー」 

 「……」<どないなってんねん> 

 どうも子供達の表情から察するには、驚きのあまり声が出ないようだ。後から聴いたが、自分が今日から出向くことをどうやら知らされていなかったそうだ。 

 この室内にいきなりアジア人がいることにさぞかし打っ魂消(たまげ)たことだろう。<彼らにとっては、寝耳に水でやからね> 

 やがて、全員が集まったところで、あらためて挨拶。<しかし、生徒の年齢層がバラバラやで。下はどうも4・5歳から上は小学4・5年ぐらいと違うかなあ。> 

 「え~、はじめまして。テツヤと言います。日本の名古屋からきました。今日から皆さんといっしょに日本について勉強していきますので、どうぞよろしくね」 

 “パチッパチッパチッ”<おー、まずまずの反応やなあ。こちらは、意外に緊張してないし、英語の方が挨拶しやすいかもなあ。少しぐらい発音悪くても、ノリでOKやろ> 

 そそくさと自己紹介を終えると、我々は、黒塗りの掘っ立て小屋に向かった。<ここで、何が始まるんやろ>

 その入り口をくぐると、いきなり祭壇が目に飛び込んできた。どうやらここは教会室のようだ。 

 薄暗い室内に規則正しく並べられた椅子に座ると、やがて正面の祭壇に何処からとも無く恰幅のいい初老が登場してきた。<誰やねん> 

 やがて、民族衣装みたいなものを身にまとった彼が、挨拶をはじめた。<さぞ、偉いヒトに違いないな> 

 「?????~~~」 

<どこの言葉をしゃべってんねん。意味わからへんやん>

 その後、彼は英語で喋りだした。 

 先ほどは、現地の母国語であるマオリ語だと後で教えてもらった。 

 彼は、マオリ語と英語で話していたのだ。どうやらその中で、私を紹介してくれていたのだそうだ。<マオリ語なんかしらんよ>

 その後、何故か合掌が始まった。 

 「チャーラアー、チャララアー、チャーチャ、チャーチャ、……」<何、これもマオリ語かよ。意味がぜんぜんわからへんけど、これアメージング・グレイスやから、真似して適当に歌おう> 

 カラオケ好きのオイラにとっては、メロディーだけで、充分乗れるのだ。 

 その後、我々は三曲ほど歌い終え、朝の集会は閉幕した。

 子供たちが、部屋を出て行く一方で、壇上にいた老人が近づいてきた。 

 「ハイ!テツヤ。私はキウィーの叔父です。よろしく」<マジかよ>

 「どうもです」

 彼は、おもむろにオイラの目の前に鼻を突き出してきた。 

 オイラも同じように鼻を突き出して彼の応対に答えてみた。<ここででたな>

 これで皆の仲間入りになったような安堵感を抱いた。 

 「こちらこそ」<マジかよ、びっくりするやん>

 その後、我々は自由時間となった。 


 DSCF0015.jpg


 さっそくオイラは、子供たちと裏の庭に出て、かけっこに興じた。 

 晴天の空の下、名も知らぬ子供たちに何度も何度も走らされ、あまりの疲れのためにめまいを起こし、しまいには倒れこんでしまった。<ちょっとはしゃぎ過ぎたなあ>

 実を言うと、まだ体が慣れていないのか、体調が良くない。2時間ほどの休みがあっという間に過ぎていった。 

 その後、昼から家に帰り、残りの疲れを取るため、睡眠に没頭した。<早く体調を戻さなあかんわ>
オイラが目を醒めたころ、時計の針は5時を過ぎていた。  

 すでにホストマザーも帰宅しており、夕飯の準備をしている様子だった。

 今日の献立は、昨日の夕食を少しアレンジした料理を支給された。

 食事を終えると、9時ごろには、床に臥してしまった。<やっぱ体がこの環境にまだ順応していないのかなあ。早く直さねば…。> 


 「本日はいかがでしたか?フッキーです。 

 さあ、いよいよ学校がスタート。なかなかいい環境になりような気配ですが、どうやら社長体調がよくないようですね。さあ、これからどうなるんでしょうかね。

 さて、今日は今回のお話で出てきました曲をお送りします。

 そう、『アメージング・グレイス』ですね。

 無神教者の多い日本では、これまでそんな有名でなかったこの曲を一人の日本人女性の活躍で大多数の方が耳にすることとなったのでしょう。

 それでは、ごゆるりと…」

 この美声に感謝しよう


 

 ※ なお、当社の概要については、2007年9月28日の報告をご覧下さいませ。

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06.14 (Sat) 14:25 [ 未分類 ] CM0. TB0. TOP▲
  
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