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 「みなさんこんにちわ。
 統括部長フッキーです。 

 
 やあ、ポルトガルが敗退してしまいましたね。 

 ドイツ強いじゃないですか。 

 この勢いで優勝かもしれませんねえ。

 まだまだ、ユーロから目が離せません。 

 
 さて、本日は、 『ムッシュのヒツジーランド奮闘記』第五話になります。

 いよいよ始まった学校生活。しかし、社長、体調が優れないようで、どうなることでしょうか。それではどうぞ」



 ★ 第五話 『二日目~授業風景~』

 
 本日6時に起床。<むちゃむちゃ眠いよ~> 

 相変わらず、赤バンの車窓からは、心地良い微風に吹かれる若緑木が目に映る。 

 澄んだ空気を力いっぱい吸い込み、不安と興奮に満ちたわが身を落ち着かせる。<たぶん緊張するけど、何とかノリ良くいこうではないか>

 不安を一蹴する気持ちで、校門をくぐった。

 「みなさん、日本は何処にあるでしょう?」 

 いよいよ本格的な授業の開始である。ホワイトボードに貼り付けられた世界地図を見ながら問いてみた。

 すると、高学年のニ人が見事正解!“パチッパチッパチッ” 

 しかし、残りの生徒は皆目見当がつかなかった様子。<まあ、無理も無い。東アジアの小国やから確実な位置は、わかりにくいやろな>

 「日本には、約一億二千万人の人々が住み、地形はニュージーランドと良く似ており、四季がハッキリしています。また、首都の東京は世界でも有名な大都市であり、沢山の人がおり、いつも活気に満ちています。ほんと日本には、こことは比べ物にならないくらい大勢の人が住んでいますよ」

 (ふーーん)<人口約380万人のニュージーから見れば、とてつもないヒトの多さなのにあんまり驚かんなあ> 

 それでも、子供達の視線はオイラに釘付け。 

 「それでは、日本についてなんでもいいので、知っていることがありますか?」

 「ドラゴンボール!」「ボケモン!」<やはり子供らしい答えや。しかし、日本のアニメはなんてメジャーなんや> 

 「ジャッキーチェン!」

 「ジャッキーチェンは、日本人ではありませんよ。彼は、香港人、いわゆる中国人ですよ」

 (ふーーん)

 「それでは、次に日本の歌を紹介しましょうか」

 生徒全員が立ち上がり、聞き耳を立てた。

 「桜、桜~~~~~~~~~~」 

 日本の歌と言うとやはり『桜』である。オイラは、ゆっくりと歌い上げてみせた。

 我々は、1小節ずつ輪唱していった。

 「SAKURA、SAKURA~~~~~~~~~~」

 かなりの時間を費やし、一通り歌い終えると、間もなく休憩時間となった。彼らはどういう印象を受けたのだろうか。

 多くの生徒たちが、“サクラ、サクラ”と言って、近寄ってきてはわめき散らす。 

 いやはやなんとも元気である。

 その後、ほとんどの生徒達は、校庭に出て、遊びにふけていく。オイラは、その輪に混じってできるだけ子供達に接することに力を注いだ。

 やはり、子供達のなかでも仲良しグループが存在し、トランポリンに熱中する低学年やバスケットにふける高学年の女子仲間に分かれていた。さらに、鬼ごっこに没頭する悪ガキ仲間たちなど、皆楽しい時間を共有している。

 そのうち、何処からともなく泣きじゃくる生徒が現れた。どうやら喧嘩らしき自体が発生した模様。<さっそく来たな> 

 大きな目に大粒の涙を蓄えた黒髪の少女に理由を聞いてみると、頭を殴られたようだ。案の定、犯人はすぐに見つかったが、まるで反省の色はない。“アッカンベ”並みの挑発をして、オイラの目の前を走り去っていった。 

 ひとまず、少女に優しい言葉をかけてやる。すると、数分も経つと、また笑顔を取り戻し、トランポリンではしゃいでいる。<子供はなんて立ち直りが早いんやろ>

 太陽の照りつける青空の下、それぞれのグループと共に遊びに興じていると瞬く間に時間が過ぎていく。

 途中、膝にアザをつくるものや、寂しそうに一人で過ごす生徒などにも気を配り、かなりの神経と体力が消費された。

 また、やたらと服や靴の汚れも目立つ。<これじゃ、洗濯たいへんやん。それに、いつまでこのスニーカーもつやろなあ> 

 さらに、紫外線が強いせいで、顔が赤く染まっていた。<もう大変な仕事やわ>

 実は、子供達と興じる中で、ホストマザーから注意されたことがある。 

 それは、子供を背負ったり、抱きかかえたりしてはいけないこと。両親以外の人間は、やってはいけないと言う。 

 たしか何かの書物で目にしたが、お隣オーストラリアでこのような常識があることを思い出した。<ここでも同じなんや> 

 やがて、ランチタイムの時間がやってきた。教室内で各自が愛情のいっぱい詰まった宝箱の蓋を開けている。 

 オイラには、ハムサンドに小ぶりのリンゴとバナナが支給された。 

 「テチュヤ、ティー、ティー」とホストマザーが問いかける。 

 私が不思議なしぐさをしていると、「事務所から持ってきて」と言うのだ。<ティー?ああ、紅茶ね。さすが、イギリスの属国やなあ> 

 オイラは、教室の入り口をでて、本館の右手前にある小屋に向かった。門扉を開き、恐る恐る入ってみると、見事誰もいない。<どないなってんねん>

 そんな状況を予期していたかのごとく、一人の少女が大きな体をユサユサしながら後をついてきていた。

 「あのさ、紅茶はどこにあるの?」 

 「ここよ」 

 先ほど頭を殴られたその少女が得意顔を浮かべ、紅茶の在りかを教えてくれた。 

 「サンキュー!」

 その後、昼食を終えると,英語(ここでは国語が正しい)授業が行われた。どうやら、90分が平均的な授業時間のようだ。

 その授業を終わると、子供たちはすぐさまカバンを持って教室を飛び出していく。

 そして、歩いて家に帰る生徒。さらに、両親に迎えに来てもらう児童。さらに、我々と一緒に赤バンに便乗する子供たちなど、生徒それぞれ家路に向かう手段は異なっていた。

 さて、明日から週末に入る。 

 この二日間を振り返って、いろいろな出来事を反芻した。

 新たに出会った子供たちそれぞれの顔、緑豊かな校庭、決して裕福とは言えないが古き良き匂いのする学校施設、そして異国の授業風景など、オイラにとっては、すべてが新鮮である。

 これから、何とやっていけそうな自信も出てきた。 

 夜八時を過ぎ、窓から見える異国の空は、いまだ日中かのような薄明の世界が広がっていた」



 「フッキーの再登場です。 

 本日はいかがでしたか。いよいよ授業が開始され、今後の見通しが立ったようですね。さあ、今後どうなっていくんでしょうかね。

 日本の歌と言えばやはりサクラですね。それでは、ロシアと歌と言えば何が浮かぶでしょう。

 今日は、有名なロシアの民謡を聞いてお別れです。実にいい曲で、ドラマの主題歌にも使われたことがあります。それでは、ごゆっくりご覧下さい。フッキーでした」

 素晴らしいオリガの歌声ですぞ。
 

 
 ※ なお、当社の概要については、2007年9月28日の報告をご覧下さいませ。

 
 
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