上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 『明日、君がいない』 2006年/オーストラリア ムラーリ・K・タルリ監督 


 8b1b6194f0e50b20303d4b6e6512302d.jpg
 

 少女がインタビュー中に話しかける。

「どうしても打ち明けられないことがある。そんな時どうする?」

 弱冠19歳の監督が撮ったこの作品。袋小路に迷い込んだ若者たちの心理を鋭い視点で捉えている。

 オープンングから、学内のプラタナスの木々が風に揺れる。それは、これから登場する人物たちの心の揺れとクロスさせているようだ。

 いきなり、一人の人物が自殺を図る。さて、それは誰なのか?ここから、6人の登場人物が現れる。

 彼らは、それぞれ大きな問題を抱えていた。あるものは、近親相姦だったり、あるものは身体的障害者だったり、ゲイだったりする。

 生きている証拠として、誰しもそれなりの悩みを抱えているのが世の常だが、その問題の大きさによって、処理しきれないものも存在する。

 そんな時、どうすればいいのか?

 若さゆえなのか、恥じらいなのか、それともプライドなのか、外面をよく見せる青年期には、どうしても一人で問題を抱え込んでしまいがちなのだろう。

 この映画では、最後に自殺者が誰だったのか明かされるが、その時、誰もが驚くはず。そう、意外な人物だったのだ。

 ゆえに、この監督が言いたいことがわかるだろう。

 人に言えない悩みなどを抱えているのは、自分自身一人ではなく、やはり誰かに聞いてもらうべきなのだ。そのためには、日頃から家族をはじめ、友人とのよりよいコミュニケーションを図り、何でも話せる環境を自ら作り上げることが大切なのだ、と語っているのだろう。

 また、この映画の構成のように、時間軸を交錯しながら展開していく作品には、『エレファント』や『運命じゃない人』などが有名であるが、そのリアリティー面において、監督の経験がベースになっているためなのか、それぞれが交錯する切実なシーンが印象的である。



スポンサーサイト
05.10 (Mon) 19:45 [ 未分類 ] CM0. TB0. TOP▲
  
コメント
コメントする









       
トラックバック
トラックバックURL
→http://monsieur1192.blog89.fc2.com/tb.php/248-80425262
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)


     
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。