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 週末、そぼ降る雨の中、鎌倉に出かけた。

 しかし、鎌倉駅を出ようとした頃には、有無も言わせぬ勢いで、雨が路面に大きな轍を作りだしていくではないか。

 かなり出鼻を挫かれた形になったが、ダブル哲也は身支度を整えると、いざ鎌倉の寺院を目指して歩き出した。

 サイト情報信じ、最初に妙本寺を訪れたのだが、暖簾に腕押しで、桜の樹が雀の涙ほどしかなかった。思わず、オイラは胸の裡で舌打ちした。

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 幸先悪いなと思いながらも、次は安定感ある神社鶴岡八幡宮を目指した。

 昨年も訪れているので、外れはない。かえって雨の鶴ちゃんは、良いかもしれん、と期待しながら、若宮大路を進んだ。

 この道を北に進むと、やがて二ノ鳥居が見えてきた。

 そこから先が、イタリアのガッレリアよろしく、桜のアーケードが延々と伸びている。ここがいわゆる段葛だ。

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 しかも、左右の沿道脇には、趣のある建物が点々と軒を連ね、情緒豊かな鎌倉の町並みを演出している。

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 桜回廊の先を進んでいくと、また一段と大きい鳥居が見えている。これが三ノ鳥居で、ここを潜ると、いよいよ敷地内に入ることとなる。

 右手の源氏池には、千鳥ヶ淵に似た湖面すれすれの桜が目立った。時より大きな風に吹かれて、花びらを水面に零していく。

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 左手の平家池には、ちょうど、子供たちの集団がいた。ここは、生き物が豊富な場所で、立て看板には、注意書きさえある。

 我々は、その池で桜を撮っていた。子供たち一団は、双眼鏡を持ってなんやら探しているようだった。よく見ると、先生らしき大人もいた。




 そのとき、誰かが言った。

 「あそこあそこ!」

 池の奥にある林のほうを指差したのだ。

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 どうやら、カワセミを見つけたようで、一同がさっと視線を一転に向ける。思わず、ダブル哲也もそれにつられた。

 その後、一団はカワセミを見失うと、池に背を向けた。その中で一人の少女が帰り際にこんなことを、人目も憚らず言った。

 「すっぽんぽんよかったね」

 それを聞いたオイラは、(ぽんが1つ多いよ。マージャンじゃあるまいし)

 とつっこむ前に、思わず吹き出していた。なかなか、将来有望な少女であろう。

 さて、そろそろ本殿に向かおう。

 艶を帯びた砂利道は、海辺に打ち寄せられた砂のように、眩い輝きを放っていた。その上を、鳩がペタペタと歩き、片羽を上空に持ち上げている姿が印象的だ。


 やがて、階段を昇って本殿に到着した。そこで、鳩おみくじの看板を見つけ、引いてみた。内容は、中吉で、一緒に鳩のお守りが入っていた。

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 しばらく、雨に当たらない、その場所にいた。が、下の休憩室に行くことにした。

 そこで異様なものを発見!

 「これ気になるよね」

 オイラは、自販機の一角を指さす。

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 「どういうことやろ?」

 「飲んでみる?」

 「うーん、やめとく」

 「むっちゃ、安いで」

 「でもやめとく」

 結局、謎の代物を残して、その場所をあとにした。


 外に出たものの、雨は一向に止む気配がなかったので、次の目的地に向かうことにした。

 小さな路地を巡り、源氏山公園を目指したのはいいが、入り口がいまいち分からなかった。

 やっとこさ見つけたのはいいが、驚くほど急な登り坂が待っていた。

 ちょうど、我々の前にカップルが歩いていた。墓地のある崖の横道から入り、老人ではとても昇れそうもない道を登る。

 オイラは、(手を繋げ、手を繋げ)と、ツイートするも、願いが届かない。どれだけ、険しい道に差し掛かっても、男は手を差し伸べないのだ。思わず首を傾げるとともに、せっかくのシャッターチャンスやったのに、とも思った。

 あっという間だと思い込んでいたその山道は、意外と長かった。途中で、カップルを追い抜くと、楽しみが減ったが、時より鶯の声が聞こえたので、「ホーホケキョ」と、オイラがだみ声で呟く。

 すると、

 「西川のりおかよ!」と、突っ込みが入る。

 また、トンビが雨にもかかわらず、のんきに羽を伸ばして、長い口笛を吹いている姿も見えた。

 ようやく、山頂に着いたものの、雨は一段と強くなっていた。公園の中央に鎮座する頼朝公は、ずぶぬれで、威厳よりも痛々しく感じほどだった。

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 この公園には、雨宿りする場所がほとんどなく、我々は困った。しかも、桜の樹が少なかったので、雨を避けるように、別の山道を見つけ、下ることにした。

 化粧坂と呼ばれる坂道は、危険をようした。聞こえはいいが、かなり化粧がはがれ、地肌が見えている。

 濡れた石が道にむき出して、まるで風呂上りのように、つるつると滑るから堪らない。

 戸惑いながらも、ひたすら我々は下った。靴が山道に対応できるものでなかったら、さぞ臍を噛む思いをしただろう。

 山を下り終えると、次は海蔵寺を目指した。

 少しここは離れた場所にあるので、降りしきる雨を思うと、少し躊躇したが、相方がお勧めするので、ここは行って見る価値があると信じて、歩を進めた。

 たどり着いた寺の入り口の門を見たとき、オイラは思わず、「おー」と叫んだ。

 実に、情緒的な寺ではないか。

 
 

 寺の景観を熟知した住職なのだろう。境内のいたる所が、絵になる写真になる構図を用意してくれているのである。

 門前を彩る萩を始め、桜、百日紅、みつまたなど、植えられた花々も色彩に富んで、季節が変わっても楽しめそうな庭園が広がっていた。

「ここなら、一時間以上居れそうやね」

 相方が言う。

「ほんまやね」

「あの百日紅、ほんまに滑りそうやね」

「雨でツルツルやもな」

 来訪者も少ないおかげもあって、我々は、自由気ままに撮り続けた。白いマフラーのようなユキヤナギには、ちょうどいい季節であったし、ミツマタもはじめて綺麗だと思った。

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 また、庫裏らしき建物が、藁葺き屋根になっているし、転じて寺院の外には、竹藪や井戸などもあり、撮る所が湯水のごとく溢れてくるほどだった。


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 どのくらいその場所にいただろう。ほんとに一時間弱いたかも知れない。空腹にもかかわらずにだ。

 こうして、満足な撮影を終えて、北鎌倉の前の道につながる県道21号まで、我々は来ていた。

 其のころには、もうお腹も限界で、一軒のお店に入ることにした。

 相方が以前訪れたそのお店は、ケーキがおいしかったという。

 しかし、中に入ってみて、本当の理由は、違うなと思った。

 白で統一された店内はおしゃれだが、何よりも、対応に来た若い女性が、とてもかわいいのだ。案の定、相方は白状した。

「美人親子でやっているみたい。今日は髪の毛後ろに束ねて、眼鏡かけてるけど、前は長い髪で、眼鏡してなかったよ」

 意外に、侮れない男である。

 我々は、その店『sakura』自家製のカレーを注文した。たまねぎの甘みがよく効いていた。

「これはこれでありやね」と相方が言う。

「ぜんぜんありよ。それよりもさ、隣空いてるよね」

 オイラは、窓際の席から見える隣の空き地を見ていった。

「ほんまやね」

「ここに家建てて、引っ越してこよか」

「完璧、ストーカーやん」

「でも、住んだら来るやろ?」

「毎日来る」

 こうして、我々は馬鹿話を続けながら、親子が丹精込めて作った料理を頬張った。

 清算を終えた帰り際、オイラは目に付いたマドレーヌを買った。これも自家製らしい。これで、二つも自家製に在りつけた。何よりも、またやり取りがある。

 そう思ったら、相方もレジ近くにあった小さな商品に手を伸ばした。

(なかなかやるな、お主)

 そう言いそうになったが、小さな店内であることを思い、オイラは飲み下した。

 やっぱり、侮れない男である。

 外に出ると、雨が上がっていた。天使が微笑んでくれたおかげかもしれない。そう勝手に解釈した。

 お腹が膨れたところで、円覚寺に向かった。

 いよいよ、クライマックスに差し掛かった。思っていたほど、境内に桜は少なかった。敷地は広いものの、どちらかというと、紅葉が多く、この場所は秋向きだろうと予測した。

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 それぞれの門柱や庭などは古く、歴史を感じさせるお寺ではあったが、桜を切望していた我々には、少々残念ではあった。

 その後、消化不良気味に思えたので、もう一箇所行くことにした。すぐ近くに慶長寺があったはずだ。

 ここに入ってまず目に付いたのが、の木々が並ぶ道である。

 所々に桜が顔を覗かせるが、主役はやはり、少し前に舞台を下りた梅であることは、間違いなかった。よって、それほど、楽しめる場所ではなかったが、百聞は一見に如かずで、これもひとつの経験として消化した。

 やはりまだまだ撮り足りないのだろう。

 相方は、北鎌倉の駅周辺で、電車と桜を撮り続けた。なかなか味のある構図で、同じようにオイラも楽しんで撮った。

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 今日のこの後の予定は、花見を予定していた。しかし、二人とも、山を登ったこともあり、もうクタクタだった。

 我々は電車に揺られた後も、別れ際まで今日の出来事を話しながら、それぞれの家路へと向かっていた。




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04.13 (Wed) 02:15 [ 未分類 ] CM0. TB0. TOP▲
  
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